最近読んだ本・・・ 『偉大なるしゅららぼん』 万城目 学 (著) 集英社など


『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』横田 増生 (著) 朝日新聞出版

青森から上京してきた18歳の予備校生は、どのようにして、消しゴム版画家にして名コラムニストとなったのか。他の追随を許さない鋭い批評眼は、いかにして生まれたのか。なぜ、魅力的で非凡な文章を書き続けることができたのか。ナンシーを知る人たちへのインタビューとともに、彼女自身の文章に垣間見えるいくつもの物語を紐解きながら、稀代のコラムニストの生涯に迫る。

ナンシーさんが亡くなってもう10年だそうです。。。非常に興味深く読みました。
高校生の頃読んでいたと言う『ビックリハウス』や版の小さい『宝島』はちょうど私も読んでた世代です。YMOやムーンライダースが好きだったというのも親近感。。。対談を長く続けた『CREA』も昔愛読してました。
小さい頃、太りだした直美さん(本名)を心配してお母様はかなり精密な検査をしたとのこと。。。
結局異常は見つけられず、その後も直美さんは「自分は規格外だ」という感覚がいつもあったとのこと。。。何かを諦めたからこそ成し得た偉業だったとも言えるのかもしれません。。
「ナンシーさんになんて言われるかな。。。」と、ふと思うことで有頂天にならず、自分を冷静に保てたという方が多いことも確かだったようです。




『偉大なるしゅららぼん』万城目 学 (著) 集英社

万城目学の最新作にして、大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!

ちなみに作者の姓は(まんじょうめ)ではなく、(まきめ)と読みます。
上の子が面白そうな本ということでチェックしていたら公民館に入っていたというので借りてきました。
私は小説はほとんど読まないのですが、題名からして面白そう。

ネタばれになってしまいそうですが、、、
大人たちがいない間に子供たちが力をあわせて世界をなんとか救い、最後には以前となんら変わりない日常が続いていく、、、(ちょっとは変わるのですが)。そんな「行きて帰りし物語り」的な青春冒険小説でした。

日出淡十郎のキャラがなぜか、『3月のライオン』に出てくるライバル棋士、“二海堂”にかぶって連想してしまうのは私だけでしょうか。。。^^;