最近読んだ本&マンガ・・・ 『マイ仏教』など〜


『マイ仏教』みうらじゅん(著)/新潮社

仏教が永遠のマイブーム! 人生で大切なことはすべて仏教に教わった----。

人生は苦。世の中は諸行無常。でも、「そこがいいんじゃない」と唱えれば、きっと明るい未来が見えてくる。
住職を夢見ていた仏像少年時代、青春という名の「荒行」、大人になって再燃した仏像ブーム。
辛いときや苦しいとき、いつもそこには仏教があった----。
グッとくる仏像、煩悩まみれの自分と付き合う方法、地獄ブームと後ろメタファー、ご機嫌な「菩薩行」......。
お坊さんの説法より面白い、M・J流仏教入門。

昔、ただ漠然と、お坊さんになりたい!山で苦行したい!と思っていました。。。(-_-;
そんなことを友人に話すと、「苦行は意味がないとお釈迦様は言っているよ」と!!
そうなんですか、、、でも修行したら何か罪滅ぼしというか、自分が成長できるのでは?と考えていました。。。
悶々としたOL時代(笑)に終止符を打ち、結婚?みたいなことをしたわけですが、そこでも行き詰り、四国遍路に行ったり、写経したり。。。でもある時、ぐるぐる回る二層式の洗濯槽を見ていたら、「他人と暮らすこと自体がものすごい修行じゃないか!?」と思い、今に至ってます。。。。


みうら氏は小さい頃から仏像少年だったのですね〜
あちこちの仏像を見に行き、写真を撮り、熱いコメントを書き添えた「仏像スクラップ」全七巻!!
この中に「戒壇院は四天王もすごいが踏みつけられている邪鬼もすごい。僕も結局、邪鬼なんだ。とても同情したくなる」とあって、小学生ながらすでに悟っておられる^^!

仏教の教えを現代版にわかりやすく解説した本です。




3月のライオン』羽海野 チカ (著)/白泉社

新人王となった零は様々な人々の期待を受け
宗谷名人との記念対局に臨む。
この対局をきっかけに
零は宗谷の重大な秘密を知ることになる。
一方、島田八段は棋匠戦で初タイトルをかけ
柳原棋匠と死闘を繰り広げていた…
お互いのすべてを出し尽くした勝負の行方は…?
「戦い続ける事」その重さを読者の方に問いかけます。
様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。

こちら、いつもの菜の花村店長さまよりお借りしました。
今回の対局もすごかった!
将棋は全然わかりませんが、ものすごい宇宙なんだろうな〜と想像しました。
半熟玉子の上手な作り方もうれしいおまけ^^



神山健治(文藝別冊/KAWADE夢ムック)』 河出書房新社

攻殻機動隊TVシリーズから「東のエデン」最新作「009RE:CYBORG」まで。
アニメ界を牽引する神山健治初の総特集。岩井俊二との対談など豪華内容! 映画公開記念発売。

子どもたちが見ている「攻殻機動隊」の主題歌、ORIGAの 「inner universe」がすばらし!
ロシア語と英語だそうです。。。

これは(重)が借りた本で私はあちこち読んだだけですが、いいところを教えてもらいました。
ロングインタビューの中の、『東のエデン』でニートや引きこもりが重要な役割を果たすことについて語られた部分をちょっと引用すると、、、

・・・団塊の世代が上がりを決め込もうとしているのと呼応するように若い人たちニート化している。
上がりを決め込もうとしているオッサンたちの動機は明白なんです。とにかく、このまま現状を変えずに死んでいきたい。いや、死ぬつもりすらない。数の理屈から言っても民主主義に於いては、彼らが死ぬまで現状維持できる構造が存在している。・・・それにしても「戦わずして負けていく」姿勢自体は、我々の世代からすれば怠惰に感じる。僕らより上の世代も「どこからでもかかってこいや」とけしかけているのに、自分たちだけが勝つルールの中で「最近の若者は弱腰ですな」とタカをくくっている。・・・
・・・彼ら(若者)は自分の置かれている状況を非常にポジティブにつくりだしていることが分かってきた。我々の世代で言うと校内暴力、もうちょっと上の世代なら学生運動がありましたね。今の若い人たちは「相手と相対化しないことで勝つ」。簡単に言うと、座り込みを始めたわけです。・・・・学生運動であればフォーク歌手であったり、ヒッピーであったり、状況を占用した人間がいたはずですよ。僕らの世代なら、テレビが校内暴力を煽っていたけど、今の人たちを「相対化しないことで勝つ」方向へ向けている主人公は、いったい誰なのか・・・いくら探しても居ないんです。居ないんだけど、同時多発的に彼らはやり始めたわけです。ということは、彼らをニートへ向かわせる社会現象が何かあるんですよ」・・・

なるほど、確かにそうかもね。。。
私は見る時間がなくて見てませんが面白そうです。


『さよなら私』みうらじゅん(著)/講談社

自分なんて探さないほうが、ぜったいに楽!
老若男女に関係なく、あきらめることから始めれば、きっと人生は楽しくなれる。
読めば気持ちが楽になって、人に優しくなれるみうらじゅんによる究極の人生指南書

こちらもみうら氏の本。エッセイスト、小説家、ミュージシャン、評論家、ラジオDJ、編集長、ライター、解説者など幅広い分野で活動している氏は1997年、「マイブーム」で新語・流行語大賞受賞。「ゆるキャラ」の提唱者、「仏像ブーム」を牽引した第一人者でもあります。
「自分なくし」「後ろメタファー」に笑いましたが納得です!
映画『色即ぜねれいしょん』も借りてきて見ましたが面白かった〜